ゲスト参加:レファレンス再考(ライブラリー・アカデミー)「インターネット時代のライブラリアン2008」
ライブラリー・アカデミー 「インターネット時代のライブラリアン2008」レファレンス再考の議論の会(最終回)にゲスト参加してきました。*1
私としても、これからのレファレンスを考えるのにいい機会だと思い、参加してきました。
現場で働いている図書館員のみなさんの熱い議論にいろいろ考えさせられました。
今回、みなさんに紹介しようと思って持っていったのですが(重かった・・・)、紹介できなかったので、ここでリストアップしておきます。
まずは、レファレンスサービスってなんぞやといった概要がわかるものとして2冊あげておきます。
- 渋谷嘉彦, 大庭一郎, 杉江典子, 梁瀬三千代. “情報サービス概説. 渋谷嘉彦編. 改訂, 東京, 樹村房, 2004, 176p. 現在、司書課程のレファレンスサービスの講義で使われている教科書のひとつです。レファレンスサービスとはなんぞや、といったことがこれまでの歴史をふまえてまとまって読むことができます。以前のエントリ*2で挙げたレファレンスの3つのアプローチなどは、なんかはこれを参考にしています。また、現在の日本の図書館のレファレンス方針の原点となった*3「参考事務規程」が資料としてついています。
- “図書館情報学ハンドブック. 図書館情報学ハンドブック編集委員会編. 第2版, 東京, 丸善, 1999, 1145p. やはり、図書館情報学について知るのにこれは外せないでしょう。
次の2冊は、実際のレファレンス質問・回答事例がのっていて、ほかの図書館/図書館員がどのように実際にレファレンス質問に対応しているかがよくわかるものです。
- まちの図書館でしらべる. まちの図書館でしらべる編集委員会編. 東京, 柏書房, 2002, p.222
- 浅野高史, かながわレファレンス探検隊. 図書館のプロが教える“調べるコツ”―誰でも使えるレファレンス・サービス事例集. 東京, 柏書房, 2007, 288p.
最後に、現在のレファレンスサービスについての調査研究報告書です。
- 全国公共図書館協議会で、2003 年度から「公立図書館におけるレファレンスサービスに関する調査研究」をテーマとする調査研究が行われており、その報告書:http://www.library.metro.tokyo.jp/15/15h2003.htmlがWebで読めます。「レファレンスサービスの改善と向上に向けてのガイドライン(案)-- 市町村立図書館に焦点を合わせて--」や、JLA公共図書館部会参考事務分科会 参考事務規程 (1961年3月15日)と東京都立図書館情報サービス規程(1999年11月26日 改正 2003 年3月27日)との対応表など、これからのレファレンスサービスを考えるのに参考になる資料がいろいろあります。
他にもあるとは思いますが、ぱっとおもいつくのはこんなところです・・・。