白の闇 読了

を読みました。
実は、この本を知ったきっかけは、映画化された「ブラインドネス」のほう。

突然、視野が真白になってしまって何も見えなくなるという伝染病が発見され、感染者(もしくは感染を疑われるもの)は収容所に隔離されてしまう。でも中に1人だけ見える女がいた。といったストーリーです。

こういう設定好きなんですよね〜。でも、こういう設定って、映画は失敗することもよくある。
なので、先に原作(の日本語訳)を読んでみた。

訳の特徴なのか、もともとの原作の特徴なのか、倒置文が多いのとたまに抽象的な文章*1がはいるのはつらかった・・・。
この設定を生かしてぐいぐいと読ませるものだったので、結局1日で読んじゃいました。おかげで少し寝不足。
この小説のおもしろいところは、登場人物に固有名詞を使っていないこと。主人公を含めてすべての人物に名前がありません。医者の妻とかサングラスの娘などで人物を表すのですよね。私は登場人物の名前が覚えられないので、この手法は読みやすくてよかったです。

どうやら続編もでているようで、読もうかなと思ったのでした。
ただし、原作はポルトガル語で、続編のほうは日本語訳がでていない・・・。英語では出ているらしい。
以下は、白の闇の英語訳(Blindness)と続編(Seeing)。

突然目が見えなくなった人オンリーの世界→介護者(掃除する人)なし、都市機能がマヒする→上下水止まると、汚物ネタ満載というかメインのネタの一つなので、これは、このまま映像にするとかなりつらいなあと思ったけど、映画の予告編をみる限りではそのへんはうまく出ないようにしてますね。そりゃそうか。
映画もみてみよっと。

*1:哲学的な文章かなあ、なんて表現していいかわからない文章・・・