latexの使い方〜普段はUnixだけどたまにWindowsな人のための〜

主な前提条件、ニーズは以下の通り

  • latexの基本はわかっている
  • 普段Unix上でやっている。そのためEUCで作ったtexファイルを編集、コンパイルしている。
  • たまーにWindowsでもコンパイルしたい。↑で作ったファイルをそのままWindowsでやりたい。
  • Windows上での作業のノウハウをまとめておきたい

世の中にそんなのいっぱいあるのはよーくわかっていますが、自分のために書いておく。

Windowsへのtexのインストール

いろいろあると思いますが、私は、次のものを使っています。基本は次へ次へとやるだけで基本的にインストールできるのでお気に入り。

ここからダウンロードしてきて、解凍して、abtexinst.exeをダブルクリック。あとは基本は次へ次へとクリックしていく。

EUCtexファイルのコンパイル

ここからの説明にはbababa.texを使います。その流れで、bababa.texから作成されるbababa.dviとかも使います。

platex -kanji=euc bababa.tex

sjisのファイルであれば、-kanji=eucはいらない(はず)

pngファイルをそのまま使ったファイルのコンパイル

platex -kanji=euc -shell-escape bababa.tex

! LaTeX Error: File `imagefilename.xbb' not found. Use -shell-escape option to generate automatically. とかってメッセージがでるときにやります。なぜか-shell-escapeつけてコンパイルしているのにこのメッセージがでるときがありますが、そういう場合は無視してEnterキーを押してOKな気がします。

EUCbibtexファイルのコンパイル

jbibtex -kanji=euc bababa

sjisのファイルであれば、-kanji=eucはいらない(はず)

pdfの作成(bababa.dvi -> bababa.pdf)

dvipdfmx bababa

注意:すでに、Acrobatなどでbababa.pdfを開いていると作れませんので、必ず閉じてから実行すること。(** ERROR ** Unable to open "bababa.pdf". というメッセージが出ます)

pdf作成までの一連の流れ

章番号、図表番号、文献番号などがずれるような修正をした場合は、以下のように、複数platexを実行する必要があります。文献をいじってない場合はjbibtexは省けます。

platex -kanji=euc -shell-escape bababa.tex
jbibtex -kanji=euc bababa
platex -kanji=euc -shell-escape bababa.tex
platex -kanji=euc -shell-escape bababa.tex
dvipdfmx bababa

おまけ:TeraPadWindows上でEUCのファイルを修正したい

Windows上でちょろっとEUCのテキストファイルを修正したいときに便利なテキストエディタ。ダウンロードしてきて解凍して実行するだけで使える(インストール不要)。

おまけ:pngファイルをそのまま、latexに使いたい

元ファイルでpngを持っている場合で、いちいちepsを作らなくてもできる方法です。欠点は、dviの時点ではプレビューできないこと。いちいちpdfをつくらないと画像がみれない。

説明上の前提:imagef.png というファイルを使いたいとします。

bbファイルを作る
ebb imagef.png

というコマンドを発行して、

imagef.bb

というファイルをつくります。

texのソースに書く
  • プリアンブル([dvipdfm]オプションをつける)
\usepackage[dvipdfm]{graphicx}
  • 本文(普通にpngファイルを指定)
\begin{figure}[htb]\centering
\includegraphics[width=\hsize]{imagef.png}
\caption{image file}
\label{fig:imagef}
\end{figure}