レファレンスで回答そのものを教えちゃだめ?

私は教えていいのでは?と思ってます。
ただし、当然ですが根拠をしめす出典なしで教えるのは×ですよ。
(「百科事典ってどこの棚にある?」とかそういうのは別として。)


「日本一高い山は?」
悪い例:→「富士山です」
よい例:→「資料○○の△ページ、資料□□には、両方とも富士山と載っていますね。」


今回はできなくても、いずれは自力で解決できるようになって欲しい
という教育的な観点から、
直接回答を教えるのではなくて、この資料を探してみたらどうですか?
こうやって探すとよいですよと案内のみをすべきだという
考え方があるのはわかっていますけどね。


そういう、図書館の使い方・資料の使い方を教育するのは、
レファレンスではなく、利用教育、利用指導として別にすべきだと思うのです。


レファレンスは、レファレンス。
利用教育は利用教育で分けたらいいじゃないですか。


ま、利用者の欲しい情報そのものをお届けしたいと思っていても、
人員・コストの関係で資料を案内することだけで手一杯になってしまっている。
というのならしょうがないですが。


まとめ:
利用者が次回から自力できるように、
自分で探したほうが本人のためになる
という教育的な観点から、
レファレンスのさいに、直接的な回答をあえて利用者に与えない
ということはやめたほうがよいと思っています。


追記(2008-07-18):
資料の探し方を学んでほしいというよりは、
資料を探している過程で得ること・学ぶことも多いので、
(もともとの関心事よりもよいテーマにあたったり、よい関連情報が得られたりなど)
利用者自身で探したほうが本人のためになるから
という理由でずばり答えを教えないということもありますね。