和製機関リポジトリオープンソースソフトウエア

日本で開発されたオープンソースの機関リポジトリソフトウエアについてまとめてみます。主目的は、いつも、忘れてしまうので、自分のための覚書です。

今のところ、該当するソフトウエアは2つあります。

XooNIps-Libraryモジュール

Weko

バックエンドプラットフォームというのは、CMSグループウエアを併せ持ったようなシステムです。XooNIps-LibraryモジュールやWekoはバックエンドプラットフォーム上で動作しています。

昨日のCSI報告会後の飲み会で話題になったのですが、いつもどれがどういう関係なのかをすっぽり忘れていて話についていけなかったので、整理してみた。でも、また忘れそうだけど。。。

latexの使い方〜普段はUnixだけどたまにWindowsな人のための〜

主な前提条件、ニーズは以下の通り

  • latexの基本はわかっている
  • 普段Unix上でやっている。そのためEUCで作ったtexファイルを編集、コンパイルしている。
  • たまーにWindowsでもコンパイルしたい。↑で作ったファイルをそのままWindowsでやりたい。
  • Windows上での作業のノウハウをまとめておきたい

世の中にそんなのいっぱいあるのはよーくわかっていますが、自分のために書いておく。

Windowsへのtexのインストール

いろいろあると思いますが、私は、次のものを使っています。基本は次へ次へとやるだけで基本的にインストールできるのでお気に入り。

ここからダウンロードしてきて、解凍して、abtexinst.exeをダブルクリック。あとは基本は次へ次へとクリックしていく。

EUCtexファイルのコンパイル

ここからの説明にはbababa.texを使います。その流れで、bababa.texから作成されるbababa.dviとかも使います。

platex -kanji=euc bababa.tex

sjisのファイルであれば、-kanji=eucはいらない(はず)

pngファイルをそのまま使ったファイルのコンパイル

platex -kanji=euc -shell-escape bababa.tex

! LaTeX Error: File `imagefilename.xbb' not found. Use -shell-escape option to generate automatically. とかってメッセージがでるときにやります。なぜか-shell-escapeつけてコンパイルしているのにこのメッセージがでるときがありますが、そういう場合は無視してEnterキーを押してOKな気がします。

EUCbibtexファイルのコンパイル

jbibtex -kanji=euc bababa

sjisのファイルであれば、-kanji=eucはいらない(はず)

pdfの作成(bababa.dvi -> bababa.pdf)

dvipdfmx bababa

注意:すでに、Acrobatなどでbababa.pdfを開いていると作れませんので、必ず閉じてから実行すること。(** ERROR ** Unable to open "bababa.pdf". というメッセージが出ます)

pdf作成までの一連の流れ

章番号、図表番号、文献番号などがずれるような修正をした場合は、以下のように、複数platexを実行する必要があります。文献をいじってない場合はjbibtexは省けます。

platex -kanji=euc -shell-escape bababa.tex
jbibtex -kanji=euc bababa
platex -kanji=euc -shell-escape bababa.tex
platex -kanji=euc -shell-escape bababa.tex
dvipdfmx bababa

おまけ:TeraPadWindows上でEUCのファイルを修正したい

Windows上でちょろっとEUCのテキストファイルを修正したいときに便利なテキストエディタ。ダウンロードしてきて解凍して実行するだけで使える(インストール不要)。

おまけ:pngファイルをそのまま、latexに使いたい

元ファイルでpngを持っている場合で、いちいちepsを作らなくてもできる方法です。欠点は、dviの時点ではプレビューできないこと。いちいちpdfをつくらないと画像がみれない。

説明上の前提:imagef.png というファイルを使いたいとします。

bbファイルを作る
ebb imagef.png

というコマンドを発行して、

imagef.bb

というファイルをつくります。

texのソースに書く
  • プリアンブル([dvipdfm]オプションをつける)
\usepackage[dvipdfm]{graphicx}
  • 本文(普通にpngファイルを指定)
\begin{figure}[htb]\centering
\includegraphics[width=\hsize]{imagef.png}
\caption{image file}
\label{fig:imagef}
\end{figure}

研究会「あなたも図書館情報学検定試験をやってみませんか」

参加してきました。

この研究会は、2回連続のつだりです。この研究会はけっこうつだりやすいです。わりとうまくつだれたような気がします。Twitterでつだった内容は、@tsaka1さんがtogetterにまとめてくださったので、そちらをごらんください。

研究会「あなたも図書館情報学検定試験をやってみませんか」 (#liskentei)
http://togetter.com/li/19520

あとは、こっちでもみれるかも→ http://hashtagsjp.appspot.com/tag/liskentei

もちろん、私が聞き取れた、理解できた範囲でのつぶやきです。誤解、間違い等もあるかと思いますので、それを含んでお読みください。また、もちろん、全部が全部、つぶやけてはないです。

研究会「あなたも図書館情報学検定試験をやってみませんか」

日時:2010年5月8日(土曜日)午前10時から正午
会場:日本図書館協会会館2階研修室
後援:日本図書館協会図書館学教育部会、(財)図書館振興財団

図書館情報学検定試験の準備が始まって4年目の今年の秋、初めて公開制で準備試験を実施します。この研究会は、参加者(主として図書館情報学教育に携わっている方々を想定)に実際に問題を解いてもらう体験を通じて検定試験についての理解を深めていただき、相互に意見交換を行うことを目的とします。

プログラム
# 10:00〜10:05 開会挨拶 
# 10:05〜10:35 「図書館情報学検定試験準備試験を実施して」(根本彰会長)
# 10:35〜10:50 模擬試験  
# 10:50〜12:00 問題解説・討議

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/kentei/index.htmlより

この研究会、4回くらい参加してます。こんだけ参加していると、なんども同じ質問がでるなあというのがよくわかります。そろそろ、FAQを作成・公開されるといいのでは...と感じました。

そうそう、今回は、昨年度の問題の中から8問を15分間でやりました。運良く(?)満点がとれたようです。私的に、一番自信なかったのはNDCの問題だったりします。。。だって、NDCなんて普段使わないもん。

論文・論文リスト管理共有ソフトMendeley

よさげな論文・論文リスト管理共有ソフトをみかけたので、早速インストールしてためしてみる。*1

Mendeley http://www.mendeley.com/organize-research-collaboration/

  • 「Mendeley Desktop」デスクトップ用のソフト(Windows, Mac,Linux版あり)
  • 「Mendeley Web」Web上で共有、同期させるためのサービス

がある。

嬉しかったことをざらざらっと箇条書き

  • Medeley Desktop と Mendeley Webはボタンひとつで同期できるので、複数のマシンにMedeley Desktopをいれて使うこともやりやすい。
  • 論文PDFをドラッグアンドドロップするだけで書誌事項を自動挿入してくれる
  • Web Importerプラグインを使えば、データベースの検索結果からボタンひとつで自動的に、書誌事項、論文PDFを登録できる。
    • ただし、本文PDFについては、ユーザ認証には対応していないので、サイトライセンスものだけだけど。
  • 他の人と文献リストが共有できる。しかも、誰と共有するかの範囲が制御可能。共同研究者と共有とかね。
  • 論文ごとのメモ、タグなどが他の人と共有できる
  • Medeley DesktopではPDFにちょくせつハイライトやメモができる。ただし、日本語PDFへのエクスポートは文字化けする。
  • 監視するフォルダを設定できて、そこに新しく論文PDFが増えると自動的にMendeleyに登録する機能あり。
  • PDFを取り込む場合の気になる容量だけど、いまのところ500MBらしい。もっと容量が必要な場合は、今後有料会員が設定されてできるようになるらしい。

ささっと使ったかんじでは、好感触。使い勝手も直感的でいいかんじ。
cresプロジェクトで文献レビューの共有に困っていたから使えるかもと期待。ちょっと他のメンバーも巻き込んでためしてみようっと。

参考:Mendeley Desktop の紹介 - akameganeの日記

*1:利用料は無料です。

ヴァンパイア・レスタト(アン・ライス著)

ふと手にとって読んでみたら、レスタトシリーズの2作目だったという。。。面白かったので、1作目の「夜明けのヴァンパイア」(「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」)、3作目の「呪われし者の女王」も読んでみたけど、私は2作目が一番良かった気がする。映画もみたけど、ヴァンパイアものなのでしかたないのだけど、血がどばどばでてて、ホラー映画風な、でもホラー映画じゃない、少し不思議なものでした。トム・クルーズとかブラッド・ピットとか豪華なキャストなんだけどねえ。クローディア役の子役(キルスティン・ダンスト; 現在はもう大人で最近だと「マリー・アントワネット」のマリー・アントワネット役)がすばらしかった。

このシリーズ、出てくるヴァンパイア達は、やたら性別問わず「愛してる」とかいいまくっててなんかちょっとあれなんだよね。とかなんとかいろいろ文句はいってますが、先が気になるので、一応シリーズ最後まで読もうかと思っています。

エルダ混沌の〈市〉(ジュード・フィッシャー著)

エルダ混沌の〈市〉(ジュード・フィッシャー著)を読みました。結構おもしろくてぐいぐい読んじゃっいました。ものすごく中途半端なところで終って、すごく先が気になりました。

これ、Fool's Goldというシリーズで、3部作のうちの第1作目となっています。
原作は「Sorcery Rising」(Jude Fisher著; 2003年発行)。読んだ後に気づいたのですが、残りの2作はまだ翻訳されていません。というか、翻訳の予定はあるんでしょうか。。。

  1. エルダ混沌の〈市〉Sorcery Rising (2003)
  2. Wild Magic (2004)
  3. Rose of the World (2005)

しょうがないので、2,3作目は原作で読みますかね。。。

全文検索が普及しても MARCはいるのか?

twitterで話題になっていたので、まとめてみました。

全文検索が普及しても MARCはいるのか? http://togetter.com/li/12407

私は何度か似たような質問を受けたことがあるのですが、うまく答えることができず、うぅっとなっていたのですが、@tsaka1さんのコンパクトでインパクトな回答にすっきりです!

全文中に明示的に記述されず、機械的に補完出来ないものですよね。 RT @ke_shira: そうですね、全文検索が不可能だから目録やMARCがあった。「全文検索ができても、それでも必要なメタとは?」を考えていく必要ありますね。 RT @rakusai: ... #toshokan
tsaka1 2010-04-02 23:14:46
http://twitter.com/tsaka1/status/11482109536

蛇足。目録と索引の役割は根本的に異なるけど、MARC以前の目録にはその両者の機能を持たせざるを得なかったのが引きずられていますね。ちなみに目録中に込められた「索引」とは標目(指示)。著者名標目、件名標目、、、。 #toshokan
2010-04-02 23:18:26
http://twitter.com/tsaka1/status/11482284114

全文検索など「探すためのツール」が索引で、目録は「所蔵しているものが何であるか」を表す。なので、索引を(あるいは標目)を全文検索で置き換えることはできても本来の目録は残るでしょう。 RT @tsaka1: 蛇足。目録と索引の役割は根本的に異なるけど、… #toshokan
2010-04-02 23:21:14
http://twitter.com/tsaka1/status/11482416294

あー、柄にもないことを書いてしまった。要は検索の手段は色々あっても、検索結果を見て「何であるか」がわかるようにする情報=目録はいるんだと思います。MARCを索引として検索の手がかりにするのは歴史的な経緯に基づく「代用」だということで、多分皆さんと同じ考え。 #toshokan
2010-04-02 23:23:40
http://twitter.com/tsaka1/status/11482530312

@tsaka1さんのつぶやきでほとんどすべてを表しているとは思うのですが、わたしなりに思うところを少しだけ書いておこうかなと思います。

「要は検索の手段は色々あっても、検索結果を見て『何であるか』がわかるようにする情報=目録はいるんだと思います。」つまり、検索のために必要なデータ(ここでいう索引)と、同定のためのデータ(ここでいう目録)という区別は重要だよねってことがまずあるのかなと思っています。

「全文中に明示的に記述されず、機械的に補完出来ない」ってところもミソかなと。明示的にとか機械的にってあたりが。書名や著者、出版者などの情報が全文中に明示的に記述されて、機械的に補完できるのか?というところかと。

また、全文そのものに書いてない情報って、具体的になにがあるのか?本を題材に書いてみます(既存のMARCに書いてあるかどうかは区別してません)。

  • 本のサイズ(縦×横×厚み)
  • 本の重さ

例えばこんなのがあるかなと。もちろん、書いてあってもおかしくないですが、私はあまりみたことないですね。どちらにしろ、本に書いてあったとしても、先に述べた明示的、機械的でひっかかりますが。ま、検索結果に欲しいかどうかは別かもしれませんが、本を買う人にとっては欲しかったりする情報じゃないでしょうか。というか私は欲しい。

MARCではありませんが、目録という意味では、次のようなものがありますね。

  • 本の来歴(本がどこから来たか、誰が買ったかなど)
  • 誰(どこ)が所有しているか
  • どこに保管されているか
  • その本にアクセスするにはどうしたらよいか

というわけで、なんかぜんぜんまとまりがないですが、、、

ともかく、長年のうぅ感をすっきりさせてくださった@tsaka1さんには感謝感謝ですー。